お客さま導入事例

事例キーワード シンクライアント

株式会社エムティーアイ様。

導入の目的選定のポイントシステム概要今後の展望

導入前の課題導入後の効果
準備していた既存のリモートシステムは、東日本大震災のときにリソース不足などの問題があり、見直しが必要だった。 「VMSiCS」の導入により、有事の際にもリソースの心配なく、業務が継続できることを実感できた。
東日本大震災の影響で社員が在宅勤務を余儀なくされてしまい、業務に大きな影響があった。 自宅のPCからでも、インターネット経由で会社のデスクトップ環境にアクセスできるようになった。
決裁責任者の外出や出張などの理由で、承認をもらうのに長時間待つこともしばしばあった。 外出先からでもデスクトップ環境にアクセスできるため、承認や意思決定までの時間短縮につながった。

音楽配信サービス「music.jp」や、女性の健康情報サービス「ルナルナ」など、さまざまなモバイルコンテンツを提供し、国内最大級の有料会員数を獲得している株式会社エムティーアイ様(以下、エムティーアイ様)。今回は、大災害発生時にも事業を継続するためのDR(ディザスタリカバリ)対策として、仮想PC型シンクライアントサービス「VMSiCS」を採用しました。今回は導入に至った経緯と導入後の効果について、システムセンター 上席執行役員 CIO システムセンター長の小島勝見氏、同センター 情報システム部 部長代理の上野智己氏にお話を伺いました。

導入の目的

東日本大震災の発生時に、既存システムのリソース不足が判明

「VMSiCS」を導入された経緯を、教えていただけますか?

発端は、2011年3月に発生した東日本大震災です。当社では、以前からBCP※の一環として、不測の事態が発生したときにも事業を継続できるように、数十人が離れた場所から業務に携わることが可能なリモートシステムを準備していました。しかし、実際の東日本大震災のときには、全社員が約1週間出社できず、準備していたリモートシステムのリソースだけでは足りない、という状態が起きてしまったのです。また、社員が在宅勤務を余儀なくされる中で、 サイトの更新作業や進めていたさまざまなプロジェクトが止まってしまい、大きなビジネスインパクトを受けました。そこで、BCPのためのシステムを、見直す必要が出てきたのです。(小島氏)

このとき、どのような点を見直されたのでしょうか?

今回の大災害で明らかになったリモートシステムの整備はもちろん、データセンターの冗長性を確保するため、DR用のデータセンターを設置すること。そして、災害発生時にもオペレーションができるような対策オフィスを作ること。この3点を、DR対策として実施すべきポイントと考えていました。(小島氏)

※BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画

株式会社エムティーアイ システムセンター 上席執行役員 CIO システムセンター長 小島勝見氏
エムティーアイ様が抱えていた課題
  • 準備していた既存のリモートシステムは、東日本大震災のときにリソースが不足してしまった。
  • 東日本大震災の影響で社員が在宅勤務を余儀なくされ、業務に大きな影響があった。

選定のポイント

DaaS型でサービスを利用できることが決め手に

今回はどのようなシステムを探されたのでしょうか?

当社やデータセンターのある場所の近くで大災害が発生した場合、手の打ちようがありません。そこで、PCの代わりになるものということで、リモートデスクトップサービスの検討を始めました。7~8社ほどのシステムを候補としてピックアップし、そこから最終的には2社に絞り込みました。(小島氏)

株式会社エムティーアイ システムセンター 情報システム部 部長代理 上野智己氏

「VMSiCS」を選定されたのは、どのようなことが決め手になったのですか?

DaaS型※、つまりクラウドでのサービス利用が可能であることが大きかったですね。やはり、場所による制約が最大のリスクと考えていましたので、自社に導入することは避けたいという当社の思惑と、日立システムズの「VMSiCS」がうまく合致したのです。(上野氏)

この「VMSiCS」をメインに設置する場所はどこにあるのか、ということも当社が重視していたポイントの1つでした。当社に近い場所では、大災害時に一緒に被害を受けてしまうことも考えられましたから。日立システムズは、当社から遠隔地のデータセンターをご用意いただけるということでしたので、採用いたしました。(小島氏)

※DaaS型:端末のデスクトップ環境をネットワーク越しに提供するサービス

「VMSiCS」を選択したポイント
  • 自社にシステムを導入することなく利用できる、DaaS型でサービスを提供してもらえたこと。
  • システムをメインに設置するデータセンターを、自社から遠隔地に設置できたこと。

システム概要

有事の際にも事業継続を実現できる手段であることを実感できた

現在は、どのくらいの規模で「VMSiCS」を利用されているのでしょうか?

サービスの利用開始当初は、さまざまな業務プロジェクトを止めないために必要な技術要員から算出した、250名分のデスクトップ環境を構築していただきました。現在は125名分にサイジングして利用しています。(上野氏)

この「VMSiCS」導入時の、日立システムズの印象はいかがでしょうか?

優秀な技術者にご担当いただいた、というのが率直な印象です。我々のやりたいことや立ち位置を理解していただき、それを実装していただきました。また、課題が出てきたときの日立システムズ内での連携もスムーズでした。短期間ながらも着実に作業していただきましたし、非常にやり取りがしやすかったです。(上野氏)

「VMSiCS」を導入して、どのような効果がございましたか?

まだ、全社員に対して実証実験を行ったわけではないので、本当の意味でBCPにおける評価はできていません。ただ、経営層をはじめとする一部の社員たちは、「VMSiCS」があれば有事の際にも大丈夫だろう、と実感できています。あってほしくはありませんが、もし東日本大震災と同規模の地震が起きたとしても、復旧までの時間は圧倒的に短くなっていると思います。リモートデスクトップ自体は、普段使用しているWindowsのデスクトップと同じですので、使用していても違和感はないですね。遠隔地から「VMSiCS」を利用することになるので、レスポンスを心配していたのですが、こちらも問題ありません。また、iPadなどほかのデバイスからも利用できていますので、自宅にMacしかない社員でもWindowsのデスクトップ環境が使えるのは嬉しいですね。(小島氏)

私としては、副次的ではありますが、りん議書の決裁が非常に早くなったことが嬉しいですね。これまでは決裁責任者の外出や出張などの理由で、承認をもらうのに長時間待つこともしばしばありました。今では、決裁責任者が外出先からでもスムーズにデスクトップ環境にアクセスできるので、すぐに承認がもらえますし、意思決定の時間短縮にもつながっています。ほかの社員からは、障害対処スピードを上げたいので「VMSiCS」を使いたい、という要望も出ています。(上野氏)

イメージ図:システム構成図のイメージ

導入サービスの内容と効果
  • 万が一の自体が発生したとき、「VMSiCS」が事業継続を実現できる手段であることを実感できた。
  • 場所やデバイスを問わず、デスクトップ環境にアクセスできるようになった。
  • 外出している決裁責任者からも、承認をすぐにもらえるようになった。

今後の展望

社員の働き方を変える手段としても活用していきたい

将来の展望について、教えていただけますか?

在宅勤務や社内に固定席を割り当てないフリーアドレスなど、社員の働き方を変える施策として、ユニファイドコミュニケーションのツールを導入しようという別プロジェクトが動いているのですが、そちらにもこの「VMSiCS」は有効な手段になるのではないかと考えています。(小島氏)

当社は一度、「VMSiCS」の利用人数をサイジングしましたが、ほかの社員から「利用したい」という要望も出ていますので、今期はまた利用人数の規模を増加させていきたいと考えています。(上野氏)

今後、日立システムズに、どのようなことを求めますか?

当社からも情報を提供しますので、今後もぜひITに関するさまざまな情報を提供していただきたいですね。ほかの企業がどのようなITシステムで事態を解決したかなどの情報から、当社にとって効果的な施策のヒントを得たいと考えていますので、お互いに情報を交換することで、より深い関係性や信頼を構築していけることを願っています。(小島氏)

予定している今後の方針
  • 社員の働き方を変える手段としても、「VMSiCS」を活用していきたい。
  • 「VMSiCS」の利用人数を、増加させていきたい。

お客さまについて

株式会社エムティーアイ

音楽系から生活情報系、エンターテインメント系まで、多種多様なモバイルサイトの制作・提供しているエムティーアイ様。長年にわたって培ってきた技術とノウハウを駆使し、企業におけるモバイルサイト開発・運営の支援を行っています。また、iモード向けサイトをスマートフォン向けに変換する、クラウド型サービスも提供しています。

イメージ図:株式会社エムティーアイ

設立:1996(平成8)年8月12日
所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 35F
URL:http://www.mti.co.jp/

担当者より一言


日立システムズ担当者

DaaS型でのシンクライアントの導入というご要件を満たすため、お客さまにご協力をいただきながら、さまざまな工夫を重ねてまいりました。結果として、新しいサービスの形を創造できたことに、深く感謝しております。

また、サービス提供型でのシンクライアントの実働により、今後のクライアントの可能性が大きく広がったと考えております。

今後も、「VMSiCS」の新たな活用方法や他社の導入事例など、継続的に情報提供や改善提案を実施し、お客さまのビジネスに貢献していきたいと思います。

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