仮想化とクラウド

クラウドコンピューティングは、仮想化技術によって成立している仕組みです。仮想化技術が何故クラウドコンピューティングにとって必要な技術なのか、仮想化とクラウドの関係と、クラウドの今後の展望を解説します。

仮想化技術が発展した経緯

仮想化とクラウドの関係をご説明する前に、まず、仮想化の歴史を解説します。

仮想化技術は、実は目新しい技術ではありません。
1960年代、メインフレームシステムのパーティショニングや使用効率を向上させるために開発利用された技術が、仮想化です。

1990年代に入ると、急激にハードウェアの高性能・大容量化が進み、メインフレームからサーバー分散化(ダウンサイジング)が始まります。ホスト集約型で高価なメインフレームを活用し、使用効率を向上させていく考えから、安価で高性能なサーバーにシステムを分散させ効率化していく考えが主流となりました。

1990年代後半になると、より一層にハードウェアが高性能・大容量化し、徐々にリソースの余剰が生まれるようになり、非効率化・運用負荷・投資コストの増大が課題となりました。

2000年代にはブレードサーバーやストレージが登場し、物理的な統合による省スペース化・省エネルギーが注目されるようになり、改めて集約型が再評価されると、仮想化技術が注目されるようになりました。大企業を中心に仮想化を積極的に導入し、TCO削減や運用改善への取り組みが行われるようになったのです。

仮想化技術が発展した経緯

仮想化はクラウドを支える技術

クラウドコンピューティングは、世界各地のサーバー群からネットワークを介して利用するサービスのことを言います。不特定多数の利用者のさまざまな要求に対して、柔軟かつスピーディに応えるのがクラウドコンピューティングの使命と言えるでしょう。

より一層のリソースの最適化・負荷分散が求められているクラウドコンピューティングは、ハードウェアの余剰リソースを有効活用できる仮想化技術によって支えられているのです。

クラウドコンピューティングの活用

クラウドコンピューティングは、用途に応じて3つの種類があります。

パブリッククラウド

クラウドコンピューティングを提供している企業(ベンダー)のクラウドサービスで、不特定多数の利用者を対象に広く提供されているサービスのことを言います。ベンダーは、データセンタに大規模な設備を整え、仮想化技術によってシステムの最適化を実施しています。このため、クラウドを利用しようと思っている企業は、自前で資産を持たなくても月額利用といった形で安価にシステムを利用することができます。パブリッククラウドサービスの代表例としては、Amazon.comの「Amazon EC2」、Microsoftの「Windows Azure」等を挙げることができます。

プライベートクラウド

自社の業務に合った高い機能や、安全性が求められている場合、自社またはデータセンタといったクローズドなエリアに仮想化技術を用いてサーバー環境を構築し運用することをプライベートクラウドと言います。サーバーの管理は自社で受け持つことになりますが、サービスやセキュリティポリシーを柔軟に設定することが可能で運用管理の効率化が図れます。プライベートクラウドサービスの代表例としては、弊社であると「プライベートクラウド構築ソリューション」が挙げられます。

ハイブリッドクラウド

パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたクラウドのことです。 これからの時代、企業は多彩なクラウドサービスをパズルのように上手く組み合わせて新たな企業情報システム環境を構築していかなくてはなりません。ハイブリッドクラウドはクラウドコンピューティングにおける比較的新しいアーキテクチャーの概念であり、取り組みに当たり、企業は、クラウドを専門に取り扱えシステムをコーディネートできるベンダーに依頼することが必要である。ハイブリッドクラウドサービスの代表例としては、弊社であると「クラウドコンシェルジュ」が挙げられます。

クラウドを活用する企業は、システムの特性や業務内容によって、広域性の高いパブリッククラウドと利用範囲を限定したプライベートクラウドを使い分ける必要があります。また、プライベートクラウドとパリッククラウドの両者を組み合わせるハイブリッドクラウドも選択肢の一つと言えます。

最適なクラウドコンピューティングの選択

クラウドコンピューティングの導入を進める企業は、システムの特性や業務内容によって、パブリッククラウドとプライベートクラウドとを適材適所に選択する必要があります。

企業システムによっては、業務上、クラウドに適さないシステムもあり、幅広く企業情報システムに精通したクラウドコーディネートが可能なベンダー企業と連携をすることが重要です。

最適なクラウドコンピューティングの選択

日立システムズ(旧:日立情報システムズ)は、50年間蓄積した実績と経験から、常にその時代にあった先進性の高い技術と既存ソリューションを融合させ、お客さまにとって付加価値の高いITソリューションを提供しています。
現在では、仮想化技術で培った経験やノウハウをクラウドソリューションに適用し、お客さまが持つ従来システムを適材適所にクラウド基盤へコーディネートしております。


関連ソリューション

導入を検討の方はこちらから

  • 資料請求フォームを別ウィンドウで表示します
  • お問い合わせのページを表示します